loading...

石見銀山暮らす宿

  • 他郷阿部家
  • 只今加藤家

暮らす宿の日々暮らす宿の日々

入沢さんのこと

DSCN0746 春先から続く天候不順が、どうもしっかりと何時もの状態に戻らないまま気がつけば春の連休が来て過ぎました。 おかげさまで、石見銀山の阿部家へも、連休には日本全国からお泊まりのお客様で満員御礼状態。 お迎えするお客様の失礼にならないように、何時も以上に念入りに阿部家のそこここを手入れしながら毎日を送っていたところ、丁度1年ほど前になるでしょうか、お泊まりいただいたお客様から登美さん宛に手紙が届きました。 東日本大震災とそれに続く原発事故放射能ホットスポットの一カ所にもなってしまった群馬県の小さな町に暮らすそのお客様は入沢とみ子さん。 ご主人の退職を機に東京暮らしを切り上げて生家近くのその町に移住し、その後おおよそ20年の間無農薬で丹誠込めて育て続けていた畑も、あの事故以来、目に見えない放射能の残留物を気にかけつつ無農薬農耕を続けることに疑問を感じながらの1年間。 その時に思い出したのが1年前に宿泊した阿部家のことで、入沢さんの日常の暮らしの理想が阿部家にあったことに気づいたとのことでした。 「お客様」・・としてでなく、スタッフの一人として阿部家の日常を体験することで、自分の揺らぎ続ける気持ちの整理がつくかもしれないと、そのような思いがこもったお手紙に、登美さんは何かしら心ひかれるものを感じたようです。 早速、入沢さんに阿部家のお仕事をお願いすることにして、それから幾つかの連絡をとりあった後、1週間ほどの短期間ではありましたが、石見銀山で暮らしつつ阿部家の日常のお仕事を手伝って頂くことになった次第です。 その1週間もアッという間に過ぎて、先頃群馬県のご自宅へ帰省されました。 阿部家での1週間が入沢さんにとって、気持ちの整理になったかどうかは分かりませんが、 夜行バスのターミナルまでの道すがら、日本海に沈む夕日に感動される屈託の無い横顔は、幾つかの気の迷いから解放された清々しさがあったように見受けられました。 また、気が向いたら気軽に来て下さい。 阿部家は何時でも変わりなく歓迎致します。

各地からのアクセス

各地からのアクセスマップ

大森町内のアクセス

大森町内のアクセスマップ