もう半世紀も前のことです。私は高校時代、美術部に所属していました。
恩師はお寺の住職であり教師であり芸術家でもありました。
単に絵の指導を受けるだけでなく、人としての生き方を学びました。
卒業の時、私に渡された色紙。そこには「人間はけっきょくひとりぼっち」と書かれていました。
あれから50数年ずっとこの言葉を噛み締めてきました。
たった一人になるトイレの壁に貼って今も噛み締めています。
人は一人で産まれ一人で死にます。だからこそ生きている間の人との関係性が
大切だと思うのです。原点に戻ると見えてくるものがあります。