あるご宿泊のお客様からの手紙
他郷阿部家にはかなりご高名な方もおいで下さいますが、そのことを看板にはしないことを信条としています。「有名な方の色紙とかが飾っていないのがいいですね」と言って下さる方もいらっしゃいます。
また、お部屋にお気付きの点を書いていただくノートも置いたことがありますが、ありがたいことにお褒めの言葉がほとんどで恐縮してしまい、とうとうノートを置くのはやめました。
でも、今回はあるお客様からいただいたお手紙はぜひブログに載せさせていただきたいと思いました。お手紙をいただいた方からホームページに掲載してもよいとのご了承をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
「10月9日に家族6名で宿泊しました者です。
いつまでも思い出に残るひとときを過ごすことができました。有り難うございました。
これまで夫婦2名で、時には息子夫婦と共にあちらこちらと旅行に行き、数々のホテル、旅館に泊まりましたが、このような「お礼」のメールを出すのは初めてのことです。筆不精の私にこのようなメールを送ろうとさせるほどに、素晴らしい時間でした。
他郷阿部家には、すべての部屋と庭が一つの繋がりがとなって、小さな町の空気を取り込んだ、たたずまいがあるように思えました。
玄関、居間、寝室、読書室、バーの一部屋一部屋の造りと置かれている家具、アメニティーにまで、宿主の想い、明確なコンセプトがうかがえました。また、驚かされたのは浴室です。川沿いに面した広い浴室には、木で造られた手作りのバスタブがあり、体を横たえて湯船に浸かると何とも言えない快さに包まれます。
何よりも、へっついのある台所と食事処が一つの大きな空間となって客を迎え、楽しませる「もてなし」には感動いたしました。食事は、特別な材料を使って細工をしつくした料理ではなく、「家庭料理ですけど」と出される品々は家庭料理の域を超えた、素材のおいしさが滲み出た本当においしいものでした。
夕から夜、夜明けから朝と、ゆったりと流れる時間を過ごすことができましたのも、登美様と生き生きと働かれているスタッフの皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。」
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